野村不動産の先進性を表す横浜ビジネスパーク
自社自ら住宅の販売も行う製販一体体制を取り、上質な住宅「PROUD」で成功を収めた野村不動産株式会社。そのため、現在は住宅系のイメージが強い野村不動産だが、新宿新都心の高層ビル群に本社ビル(野村ビル)を持つことからも分かるように、もともとは法人系に強い不動産会社だ。
本社ビルと共にもう一つ、それを象徴するのが横浜市保土ヶ谷区にあるYBP、横浜ビジネスパークである。1989年に開業したこの施設は、イタリア人の世界的建築デザイナー、マリオ・ベリーニ氏がメインデザイナーとなって設計。敷地全体がオープンスペースになっており、ビジネス施設と商業施設・公共施設が一体化した造りになっている。
また、施設のいたるところにユニークな彫刻や絵画などが配置され、いわゆる環境アートが敷地内全体に溶け込んでいるのも大きな特徴だ。中心部にあるローマ建築のテイストを感じさせる「水のホール」はベリーニ氏のデザインセンスが存分に活かされており、映画・ドラマ・CMなどの撮影地として頻繁に使われている。
今から20年以上も前にこの横浜ビジネスパークのような施設を建設したことは、野村不動産の先見の明の表れと言ってもいいだろう。